無意識の消費行動
「あーっ!ゼロウェイストに反してるっ!!」
連れ合いのその声を聞いてハッとした。
カフェでサンドイッチを頼んで席についた時、私は、長年の癖なのか(真夏の暑さにやられたのか)無意識のうちに、ビニール袋に入っているおしぼりを開けて使っていたのだ。
ゼロウェイストを知る前は、何も考えず当たり前の様に使っていたこのおしぼりだが、化粧室で手を洗えばいいだけのこと。
Refuseを徹底しようと決めた矢先の出来事だったので自分にがっかりした。
この失敗を機に、
【飲食店等で不要な物(おしぼり、ストロー、ポーションミルク、その他クーポンなど)を出された場合、すぐにその場で返して受け取らない】
というルールを設定した。
(今までは、その場で突き返すのも不躾の様な気がして、帰り際に店員さんに未使用の旨伝えて返却していた)
また、ゼロウェイストに反してるっ!と指摘し合うという小学生的揚げ足取りゲームが、最近家庭内での日常となった。
まだまだ修行が足りない。
ゼロウェイスト/1カ月後の効果
ベア・ジョンソン著の『ゼロウェイストホーム』を図書館で偶然見つけ、ゼロウェイストの存在を知ったのが数ヶ月前のこと。
当初、読みながらこれは絶対に真似できない、日本ではまだまだ未来の話だろうと「ゼロウェイスト」はそのまま私の中で封印されていた。
しかしどうしても気になってしまい色々と調べているうち、日本でも実践しておられる方の存在を知り背中を押された。
今はまだlow waste と呼ぶにも憚られるようなレベルだが、それでも目に見えた効果があった。
・1ヶ月の食費が1万円以上減った
ペットボトルの飲み水を買わなかった点と、
パッケージレスで買える野菜を消費する量が増えた一方、加工食品を買う事が格段に減ったという点が大きい。
今後は、嗜好品の消費量をもう少し減らしたい。
・ゴミの量が半分以上減った
あらゆる場面で不要な物は断るようにし、レジ袋やビニール袋は、ほとんど断ることができた。
そして、ビニール袋をゴミ箱にセットし、ゴミを小分けにして捨てる行為をやめた。
生ゴミなど小分けのゴミ袋が必要な場合、商品のパッケージ袋などを取っておき再利用することにした。
ゴミに占めるレジ袋やビニール袋の割合が、かなりのものであった事に気付いた。
・生ゴミが減り、臭いが気にならなくなった
コンポストは実行できていないが、野菜や果物など、なるべく食べられる部分を増やそうと意識し始めた。
そして、今までスーパーで貰う小さいビニール袋に毎日生ゴミを入れ小分けに縛って捨てていたが、
生ゴミはなるべく乾燥させ乾かし、ゴミに出すまで冷凍庫にしまうようにした。
これだけで生ゴミの嵩は少し減り、一つの袋にまとめて生ゴミを溜めて入れているが冷凍しているので臭わなくなった。
・ 物を捨てる事に罪悪感を感じるようになった
これはある意味では負の側面かもしれないが、一方で、ゴミになる物を断ったり買わない事で、余計なゴミを捨てずに済んだという喜びはこれに勝る。
また、物を増やす事に慎重になるので、余計な買い物は減るはず。
・消耗品の寿命が延びる(予定)
今あるものを大切に使うようにし、消耗品も徹底的に使い倒すことにした。
・ゼロウェイストは意外と面白い!
過剰に便利すぎる生活を見直すきっかけとなるし、
キャンプにも似た楽しさがある。
とりあえず、小さい事でも積み重ねていきたい。
ネット通販、依存から脱却できるか
先日、極力ネットでの買い物を控えようと決意したはずなのだが、
数えてみると7月の1ヶ月間で、5回もネット通販を利用していた。
じゃあ決意する以前は、どれだけのペースで買い物をしていたんだろう。
思い返せば、毎週のように段ボールのゴミ出しをするのが日常だったので、その異常な多さは推して知るべしだ…。
ここ数年間で、急速にネットで頻繁に買い物をするようになり、今や生活に欠かせないもののようになってしまった。
5、6年くらい前までは、通販を利用するのは年に数回だった筈なのに、なぜここまで生活に浸透してしまったのだろう。
考えられる理由
・近場の店舗に売っていない食品・日用品を購入している
・ネットだと実店舗よりも安く購入できる事が多い
・◯◯ポイントが付くサイトで頻繁に購入しており、エンドレスでポイントを利用している
・車を所有していないので、米など重い物を購入している
・徒歩と電車で行ける範囲で目的の物を探すのが面倒
・リピート購入している物があり、やめられない
・狭小住宅なので、在庫を持たないようにしていた
・宅配ボックスがあるため、配達の人とほぼ会わないので頻繁に買い物しても気まずさがない
・思い立って簡単に買い物できてしまうため、予定外の買い物をしている
・ネット上でかつクレジットカード決済という方法で買い物すると、身銭を切っている感覚が薄まる
こうして書き連ねてみると、仮に安く購入できていたとしても、安易な買い物が増え、トータルでみれば無駄に買い物をしているのではないかという疑念が生じる。
また結局のところ、利便性を優先して無駄にゴミを増やしていたことがわかった。
とりあえず、常にログイン状態だった◯◯サイトをログアウト、アプリをアンインストールした。
また、今後の目標として、
・実店舗で買える物は実店舗で、予定を立てて買い物する
・ネット通販の利用は、計画的に月2回までとする(月1回というのは達成できなかったため、とりあえず緩和)
・確実に必要な食品や日用品は、収納できる範囲でまとめて購入する
・安易に買い物してしまう元凶となっている◯◯サイトでの購入を極力やめ、最終的には◯◯カードを解約したい
・過剰包装のa◯◯◯◯◯サイトでも購入しない
そしてもちろん、
通信欄には簡易包装をお願いする記載を忘れないようにしよう。
ゼロウェイスト、パンはパン屋で
週末、少し大きめのオーガニックコットンの巾着袋を用意し、
真夏の炎天下の中、汗だくになりながら自転車で地元のパン屋へ向かった。
そして、食パン一斤とその他個包装されていないパンを、初めてパッケージレスで購入する事ができた。
店員さんも、違和感なく食パンを直接布袋に入れてくれ、
チョコレートが練り込んであるパンは、一瞬、(えっ?)という反応だったものの、普通に対応してくれた。
確かに、チョコレートパンを入れた袋は、帰ってから確認すると布にチョコレートが付いていたが、ちょっと水でつまみ洗いすればいいだけのことだった。
また、焼きたての食パンは、通気性の良い布袋の方が合っているのかも知れない。
ただパンを買うという何でもない行為なのに、初めてパッケージフリーで買えた事により、はじめてのおつかい並みの達成感があった。
そして、その感動の勢いあまって、我が家に新しいルールが誕生した。
【パンは、基本的にパッケージフリーでなければ買ってはいけない!】
パンは毎日食べないし、アレルギーもあるから、パン屋でたまに買うくらいがちょうどいいし…
スーパーで袋入りのパンを買う事はやめてみようと思う。
スーパーで買えるパッケージフリーの野菜・果物
近所のごくごく普通のスーパーに売っている、パッケージフリーの野菜・果物を調べてみた。
これまた私以外の人には全く役に立たない情報だが、覚え書きとして以下記載(2017年7月末 実地調査)。
【駅中のスーパー】
・完全にパッケージフリーの野菜と果物
レタス、じゃがいも、玉ねぎ、なす、きゅうり、大根、ブロッコリー
キウイ、ゴールドキウイ、メロン
・ビニールテープのみ
かぼちゃ、アスパラガス
【駅から徒歩10分の小規模スーパー】
・完全にパッケージフリーの野菜、果物
レタス、きゅうり、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、トマト、瓜、冬瓜、大根、
とうもろこし、アボカド、キウイ、ゴールドキウイ、メロン、グレープフルーツ
・ビニールテープのみ
かぼちゃ、アスパラガス
【業務用スーパー】
・完全にパッケージフリーの野菜、果物
かぼちゃ、メキシコ産かぼちゃ、瓜、冬瓜、かりもり、メロン
・ビニールテープのみ
レタス、ささげ
【駅から徒歩10分の大型スーパー】
・完全にパッケージフリーの野菜、果物
レタス、きゅうり、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、トマト、ブロッコリー、瓜、冬瓜、大根、長なす、米なす、かぼちゃ、ズッキーニ、ゴーヤ、紅あずま、韓国産パプリカ、
とうもろこし、アボカド、キウイ、ゴールドキウイ、メロン、すいか、小玉すいか、りんご、アメリカ産レモン、南アフリカ産グレープフルーツ、オーストラリア産オレンジ
・フルーツキャップのみ(キャップはそのままお店に返せそう)
桃、フィリピン産パパイヤ、メキシコ産マンゴー
・テープのみ
長ねぎ、しょうが、サニーレタス
……こうして意識して見てみると、梱包されていない野菜は意外と多かった(季節的なものもあるのかもしれない)。
また、梱包されていない物は旬の野菜や果物も多く、値段も安い。
今後も、可能な限りパッケージフリーの野菜・果物を選ぶ事にしよう。
ファーストフード、一杯のコーヒー
連日のように私からゼロウェイスト関連の話を聞かされている相方が、Refuseを実行しようとして失敗した。
◯◯カード会員に◯ックのアイスコーヒーが無料で貰えるとのお知らせが来たため、仕事帰りに◯◯クに寄ったという。
そして、サーモスのマグを取り出し、
店員さんに「これに入れて下さい」と頼んだところ、
脊髄反射的速度の即答で「できません」と断られたそうだ。
せめて、プラスチックの蓋とストローだけでも断りたいと、
店員さんに続けて「あの、ストローはいりませ…」と言葉を投げかけたが、
言い終わる前に機械的早さで、フタがされストローまでもしっかりとさされ、目の前に差し出されていたという。
たった一杯のコーヒーに、
・プラスチックでコーティングされた紙コップ
・プラスチックのフタ
・プラスチックのストロー
・ストローを一本一本包んでいる紙
・ポーションミルクや砂糖を使えば、その容器
と、これだけのゴミが出るのだと改めて思い知らされる。
タンブラー対応がNGなのは、迅速性が最優先なのでマニュアルにない事はやってはいけないとか、
正確な分量を測りにくいからとか、色々とお店側の事情があるのだろう。
あのデカデカとマークが印された紙コップを持ち歩く事に、広告効果も期待しているのかもしれない。
(無料で貰っておいてなんですが)こんな事になるなら、貰わなければよかったねーと反省していた。
そして、◯◯◯は今までもあまり利用した事はないが、
これからも行くことはないだろうなと確信した。
2泊3日長野旅行 覚え書きと反省
反省点
・マイ箸を忘れ、 割り箸を二膳無駄に消費してしまった。
→箸はお弁当とセットで持ち歩いていたので、箸だけを持ち歩く意識に欠けていた。
・宿泊場所に水筒を忘れて外出してしまい、ペットボトルの水を一本購入してしまった。
→ちょっとの外出でも、水筒は必ず持参すること。
ペットボトルは反省を込めて、洗ってしばらく繰り返し使って、リサイクルに出そうと思う。
・訪問先でお土産を何度も断ったのに、遠慮してると思われ、結局貰ってしまう 。
→過剰包装の物や必要の無い物は、可能ならば断る。
・お祭りで振る舞いの和菓子を貰ってしまった。
和菓子はあまり好きではないのに、その場の流れと貧乏性も相まって貰ってしまった。
→お金を出して買っても良いと思えるような物以外は、無料でもなるべく貰わない様にする。
実行できた点など
・エコバッグ、水筒、トイレタリー・タオル持参
・割り箸は使い回すなど、なるべく無駄に使わないようにした
・飲食店で渡される使い捨ておしぼりを使わない
そのまま置いていくのではなく、ゴミと間違えられないようにお店に返す。
・ばら撒き土産等は買わない
一つ一つプラスチックの個包装の土産は買わない。
かといって、パッケージに入ってない物を渡すのも難しいので、そもそもばら撒き土産を極力やめることにした。
・ゼロウェイストのお土産を発見。
開田高原のブルーベリー
http://yoshimurafarm.e-toyama.jp/syoukai.html
入場料800円を払えば、ブルーベリー狩りができ食べ放題なのと、
100グラム200円で持ち帰り可能。
マイ容器を持参して購入できる(容器がない場合、別途容器代が必要)。
(2017年7月現在)
数種類の品種があり、美味しいのはもちろん、ブルーベリーの実が大きくて驚いた。